おはようございます。いつもご覧いただき心から感謝申し上げます。
目覚めと共に窓を開けると、すっかり冷たさを感じる風
都内は半袖から朝夕は長袖の少し厚手が必要になってきました。
昨日宮崎からのフライトは台風の影響で気流が悪かったのですが、上空は雲の絨毯に薄日が射していました。
一昨日、総合病院様にて院内コンサルティング中にあるリハビリテーションを提供する場面でのこと
90歳になるという女性の患者様、骨折によりベットでの生活を余儀なくされて機能が落ち立つこともできなくなった方へ
ゆっくりと時間をかけ、毎日リハビリを続け
今は立てるまでになった方に理学療法士(PT)の女性スタッフが対応していらっしゃいました。
その際、立つ際に痛みを伴うのでしょう。眉間に深くしわが寄ります。
PTさんはその表情まで一緒でした。
近づくととても素敵な表情で「こんにちは」と声をかけてくださいます。
そしてその表情までも同じ
その方のペースに合わせゆっくりと一つ一つ丁寧に積み重ねられた時間と技術
その時に感じたこと
言葉づかいの本質はやはりその方が安心して心を開いてくださるような言葉づかいが医療の現場では(特にご高齢の方へは)必要だと
方言も話し方使い方で相手への尊重は伝えることができます。
その理学療法士の方の対応を拝見して
言葉づかいも相手に寄り添わなければこのような成果はなかったのかもしれないと
声のトーン、話すスピード、遣う言葉
キャリアを積んだ彼女がこれまでに理学療法士としての目的である患者様へ安心していただきADLを高める提案をするために培われてきたものだと
とても心打たれる光景でした。
そのことを一昨日の研修が始まり最初に参加者の方々にラウンド時の感想を含めお伝えしました。
そして昨日たまたまエレベータ前でお会いしたのです。
PTさん;「あっ、先生おはようございます。」
私;「おはようございます。昨日はありがとうございました。」
PTさん;「少しお時間よろしいですか」
私;「はい」
PTさん;「昨日セミナー開始時に先生にあのように言っていただきとても嬉しく思いました。言葉づかいでいつも気になっていて・・・ 同僚とも患者様に対しての言葉づかいにどのようにしていけばいいのか病院全体で接遇に力を入れているのにと思っていました」と涙をためながら
「先生が私の応対に対しての言葉づかいを含め接遇を評価してくださり、今後のモチベーションになりました。ありがとうございます。」
私;「私のほうこそ、『接遇の本質とは』と考えさせられとても勉強になりました。教えていただき本当にありがとうございます。」と伝えました。
医療人の本来持っている豊かな資質
それは相手の痛みや苦しみを少しでも和らげてあげたい、取り除いてあげたい
そう思う気持ちが
あの驚くような患者様と同じ表情にまでなっていくのでしょう。
本当に現場にしか応えはありませんね。
今日はこれから介護の現場で活躍する方々と協議会主催の一日研修のご依頼です。
今回の学びもぜひにお伝えしよう。
よろしくお願いいたします。