今日は敬老の日

いつもありがとうございます。



今日は「敬老の日」

わたしはおじいちゃん、おばあちゃん子でした。



多忙な父母に代り、いつも無償の深い愛情でそばにいてくれました。



今は父方の祖母が元気で過ごしています。



1912年生まれ、かなり年の離れた妹がいますが、ほとんど一人っ子で育った彼女、女学校を卒業してから、この年代の方々と同じように変貌の時代を生きてきました。



旅行好きの祖母とは北は北海道から旅行を共にしました。

以前、東京に出かけた際の面白いエピソード



迎えの車が来ず、タクシーに乗ると決めた祖母、タクシーに乗るや有楽町の老舗ホテルを名指し、タクシーは走り出した。



ここからが面白い。



バックミラーでタクシー運転手と目が合い、「恐ろしい目だ〜」と、思い込んでしまった。



こんな老婆がひとりでタクシーに乗ることはないんだと。



そこでバックからお財布を取り出し、一万円札のみを数枚ずつ束にし、外側のポケットに数枚入れ、そのほかは下着の間にはさむ。



こんな年寄り、裸にはされまい と。



お財布に、お金が入っていないと逆に怪しまれると、ポケットに入れた札束はお財布に戻す。



とにかく、もじもじしないように、怪しまれないように、とりあえず顔の表情だけは涼しげに装ったのよ。



と、でも私とても恐怖なのに、なぜかお金をどうして隠そうか。

それしか思い浮かばなかったのよね。



そうこうしているうちに、ホテルの車寄せにつき、一言も話すことなく、何も起こらずベルボーイが、にこやかに迎えてくれたのよ。



タクシーから降りるや否や、足がかくかくだっったわ。



そんなとてもチャーミングな祖母である。

80歳を過ぎても、一人で平気で飛行機に乗り出かけていた。



昨年、鹿児島を訪ねてくれた。

95歳とは思えないほど元気。しかし、自宅に帰るや否や、ベットから落ち、骨折してしまった。



残念ながら、今は車いすで生活している。

しかし、頭脳だけはしっかりしている。



裸眼で新聞を隅から隅まで読み、今朝の新聞にいいこと書いてあったわ。

「あなた、あの記事読んだ。」



息子が生まれた時に、わざわざ鹿児島に来てくれて、2か月ほど一緒にいてくれた。



子育ての記事を読んだかどうか、最新のニュースに自論をいつも語っていた。



毎日の楽しみは今も新聞なのだろうか。





母はここまで来たんだから、100歳までは頑張ってほしいと

毎日、朝の食卓を囲みながら、祖母と話しているようだ。



先日テレビに映った私を見て、とても喜んでくれたようだ。





”祖母に逢いたいなぁ〜。”

雨の朝におもう。





皆さまが今日も笑顔で実りある一日になりますように。