お知らせしたイオン鹿児島情報誌に掲載された内容です。
ご希望がありましたので、こちらでもお伝えします。
◆人間のもって生まれた感覚
朝、目覚めると卵焼きのにおい、夜、布団に入るとお日様のにおい、そんなにおいは、幼いころを懐かしく思い出させてくれたりします。五感のひとつである「嗅覚」で、感じ取る”におい”には、それに伴う経験や感情を一瞬にして掘り起こす不思議な力があるようです。
茶道や華道とともに「香道」という芸道があります。作法のひとつで香を聞き、優雅に、そして静かな状態で香りを当てるというものです。歴史の重みと高度に研ぎすまされた五感で、日本人ならではの繊細な感性が生み出したものと言えます。
◆エレガンスであるための「香り」
オートクチュールで有名な「ニナ・リッチ」の支配人を長年わたって務めたジュヌヴィエーヴ・アントワーヌ・ダリオーが、1964年に書いた「エレガンス」という本には、女性の姿が見えないうちから、その存在が匂いで分かるということは、たとえそれがミス・ディオールであろうと、品がないと考えられている
と、書かれています。自分が通った後に、きつい香水の香りを残していくのは、エレガンスに欠けるというものです。香水・ハンドソープ・バスソルト・におい袋まで、同じ香りで統一することが大切だったようです。
しかし、現代では、季節に合わせて、年齢にあわせて、そして訪問先にあわせるなどして、その場面場面に応じて「香り」を楽しんでいる方も多いかと思います。
人が不快に思うようなにおいには、タバコ・口臭・汗などがありますが、実は強い香水も、ここにあてはまります。香水を付けすぎると、第一印象が悪くなるばかりか、品性までも問われることになるのでは?
食事に行くときは、せっかくの”美味しい香り”も味わえなくなります。繊細な味わいを楽しむ席では気をつけましょう。また、会社や友人・知人宅など訪ねるとき、強い香水の香りがするとどうでしょうか。特に病院へのお見舞いなどでは控えるべきですね。
◆ほのかな香りで
香りは付けすぎないことがマナーです。ほのかに香るかなくらいがベストですが、自分では気がつかないこともあるので、家族や親しい人に、強すぎないか聴いて見るといいでしょう。
特にこれからの季節は、汗と香水のにおいが混ざらないように、気をつけたいものです。発汗が多い方は香水を付けずに、石鹸の香りがほのかにするくらいが清潔感があると思います。
楽しいひと時をともにすごし、その方が去った後、「どんな香りの方だったかしら〜、またお会いしたいな」と余韻を残す。そんな女性であると、さらにすてきかもしれません。
周りの方へ心配りしながら、あなたらしく香りを心地よく楽しんでみてはいかがでしょうか。
さあ、素敵な週の始まりです。皆さまがハッピーにすごせますように。
ご覧いただいているお一人お一人に感謝申し上げます。
閏 ひさみ
かつよさん
香りで思い出しました。
病院内にアロマや珈琲豆の香りなど
漂わす提案をしたいとおっしゃっていた人たちが
います。
患者さんにも働く人にもいい香りの環境を
整えてあげたいそうです。
何かアイディアありますか?
P.S. わがままに自分の生きる仲間のひとりとして
これからもよろしくお願いいたします。
匿名
閏ひさみ様
いつもありがとうございます。
私も受付ロビーや病棟に、朝はフレッシュな柑橘系で、消灯時にはラベンダーなどのアロマオイルをかすかに香らせたらいいなぁ と感じています。
関わっている病院や介護施設等にも提案していっています。
よりよい環境を提供して差し上げること、それも五感が満たされることではないかと考えます。