先日紹介した知的障害者更生施設での光景。
この施設は入所者40名、通所者20名の方々がいらっしゃる。
職員研修の打ち合わせで訪れた。
少し早く到着したので施設内を見学させていただいた。
入所している方は皆さんそれぞれのご自分の部屋を
きれいにお掃除をしていた。
「出来ることはなるべく自分たちでしてもらっているんですよ。」
と、案内してくれた方が教えてくれた。
私はすべて職員の方が介護するとばかり思っていたので、
意外に感じた。
ちょうどその時、おトイレからバケツを持った女の子が
額の汗をぬぐいながら
「終わりました。今度はどこですか?」
と介護職員の方に大きな声をかけた。
自分たちが出来ることは時間がかかったとしても、
やりぬく。
なんて素晴らしいんだろう。
私は忘れかけていたものを思い出し、
胸が熱くなるのを感じた。
ここには、懸命に生きる姿がある。