おはようございます。昨日は国際女性デーでミモザを飾った方も多いのでは。
以前一軒家に住んでいるときに、リビングから見えるところにミモザの樹を植えていました。今も咲いているのかな~と思いだしていますが
(以前投稿したミモザにまつわる記事、結構ありました! https://news.ra-pport.com/2009/02/post-462.html)
道中の花々、さりげなく咲く花がとても好みです。皆さんはどのようなお花がお好きですか
【初診の患者さんに説明をするとき、納得してもらうには】
昨日ご紹介した長崎大学病院の先生方に
診療時のアプローチとして、「先生は初診の患者さんに説明をする時、症状が良くなる話を考えますか、それとも症状が悪くならない話を考えますか」とお聞きし
各グループでディスカッションしていただきました。
すると、
内科系の先生は、症状が良くなる話を考える
一方外科系の先生は、症状が悪くならない話を考える、と診療科の分類で二分する面白い結果が出たと発表がありました。
この面白い結果を基に、なぜ、同じように説明しているのに、うまく伝わる患者さんとそうでない患者さんがいるのか
あるいはクレームが起きてしまうのかについてお話をいたしました。
これは、コミュニケーションの方向を決めるカギになるのです。
目的に向かって進もうとするか。問題を避けようとするか。
内科系の先生方は、目的志向型
一方、外科系の先生方は、問題思考・回避型だと言えます。
つまり、症状が良くなる→目的に焦点をあて、明確な方向性を持つコミュニケーション
症状が悪くならない→問題を発見し、回避し、解決することに焦点をあてるコミュニケーション の傾向にあるのです。
他のグループでも、「ほとんどの先生は自分と同じように話していると思っていたが、ディスカッションしてみると、違いを知ることができた」といったフィードバックもありました。
何となく話している訳ではありませんが、ご自身の思考と、使う言葉が診察の方向を決めています。
そして、さらなるポイントは
患者さんがどちらの傾向が高いのかを見極めることです。
患者さんは良くなる話をしているのか、悪くならない話をしているのか
その患者さんの希望や方向性を確認して、説明の重点をどちらにおくかを考えることで、伝わりやすく満足・納得してもらえる診察が行えるのです。
このようにコミュニケーションの特性を知ることで、クレーム回避だけでなく、患者さんとの意思疎通が良好になり、効率的な診察になります。
そして、待ち時間緩和にもつながっていくのです。
ヒントになれば幸いです。