毎日暑いですね。朝から蝉の大合唱。こんなに猛暑日が続くとは、
先々月、内科のクライアント様では熱中症対策特集の手作りニュースレターを患者さんにお配りしていました。
とても分かりやすい内容でした。
いつでも、どんなときでも、医療者は患者さんのことを思っているんだなと感動でした。
さて、今日は当たり前になった来院時の患者さん検温について
外来では内科領域以外ではあまりしなかった検温。コロナウイルス発生により、医療機関に関わらず、飲食店やデパートでも実施されていますが、どのような応対が「医療接遇」なのかを提案します。
ポイントは3つ
1.測定場所
受付カウンターは玄関扉からどのくらいの距離にあるでしょうか。
病医院によっては、待合フロアーを通り過ぎてから受付カウンターがある場合は受付カウンターでの検温はNGです。
慢性疾患を中心としたクライアント先では、扉を開けてすぐのところに簡易受付の設置を提案しました。
2.検温タイミング
診察券を受け取る前に、検温です。
意外と診察券を受け取ってから検温している場合が多くあります。
3.検温時の声掛け
「体温測りますね」とだけ言っていませんか。
この言い方が間違っているわけではないですが、どのように声を掛けたら心地よく同意してもらえるか
そして、忘れてはいけないことは、なんのためなのか。です。
つまり、正確に測ること。
精度の高い機材ですが、測り方によっては正確に測れていないかもしれません。
「体温測りますね」→測るのは当然、だから測るね
「体温よろしいでしょうか」→言葉は丁寧ですが、測るのは当然
「体温測らせてくださいね」→測るのは当然、依頼はしている
「体温、測ってもよろしいでしょうか」→依頼して同意を求める
「恐れ入ります、体温を測ってもよろしいでしょうか」→より心地よく同意してもらい依頼
「感染予防対策に体温測定のご協力をお願いしています。体温を測らせていただけますでしょうか」→目的、依頼、同意、納得
同じ行為でも、表現はこのように違いがあります。
「え~、面倒くさっ!」「何人の患者を受付していると思ってんの!」と思った方いるでしょう。
しかし、話す時間の差は2~3秒くらいです。
医療接遇は、その行為に対する目的が伝わり、相手が心地よく納得して、協力してもらうことでもあります。
あなたが、患者として、あなたの受付対応を受けたとしたら
あなただったら、どんな声掛けをして欲しいですか。
やって当たり前、わかっているだろう
と、現場では、日常化した言動が多くあります。
検温ひとつの行為ですが、自分たちの目的は何なのか。を意識し続け、確実な医療に繋げるには
一つひとつの積み重ねではないでしょうか。
参考にしていただければ幸いです。