おはようございます。今日から葉月。蝉がなきはじめ、空が一遍して、青空。
なんとも清々しい始まりです。
今週は、福岡→兵庫→三重→静岡→神奈川と、今日は都内。
この時期であるにもかかわらず、仕事ができることは
本当にかけがえのない貴重なことだと改めて思う毎日です。
昨日、初めて伺った先でのこと
「接遇は畏まることだと思っていました」と歯科衛生士さん
「畏まる」は、おそれいって、つつしんだ態度になる。という意味です。
日本人としての美徳です。
もちろん、とても大切なことではありますが
医療者がコチコチに緊張していては、安心安全な医療提供はしにくくなります。
これまで、接遇と言ったら、挨拶の仕方や言葉使いなどだと思い込んでいたようです。
思い込みは、きっと様々な情報からもですが、こうあるべき論というイメージだったのかもしれません。
「患者さんには笑顔であいさつしなさい」こういわれ続けてきたら
あいさつをしなければと思い込んでしまいますね。
もし、あなたが接遇はこうするものだと思っていたら
きっと、接遇に対してのイメージはネガティブではないでしょうか。
私の考えですが、医療現場での接遇は
きれいなお辞儀をすることでも、丁寧すぎる言葉づかいをすることではありません。
不安や緊張で訪れる患者さんに、医療者としての適切最善の医療を提供できるようにするツールとも言えます。
なぜなら、患者さんの目的は、病気を治す、健康になることだからです。
べき論での接遇は、限界があります。
患者さんに限らず、人はその時々に感情というバロメーターによって、他者との関係性を構築しています。
自分にとっての「こうあるべき」と相手にとっての「こうあるべき」は
そもそも違いますよね。
対応力は柔軟性です。
千差万別な他者との関わりのポイントでもあるかと思います。
接遇は畏まるものだと思い込んでいた歯科衛生士さん、
最後にいただいた言葉は、「接遇は楽しい」と仰いました。
自分が楽しければ、相手も楽しくなります。
それが、接遇です。
つまり、あなたの在り方が反映されています。
接遇というキーワードを見ただけ、聞いただけでストレスだったあなたへ
少しでもヒントになれば幸いです。