2020年1月も今日までですね。
一年の8%と考えると少ないような気もしますが、確実に時間は過ぎていきます。
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■なぜ、この患者さんはリハビリを拒否するのか。その解決策は
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整形外科のクライアント先でのことです。
新人セラピストが、院長先生から新患さんにリハビリの指示がありました。
ようやく独り立ちして、張り切っています。
セラピスト:「初めまして、こんにちは。リハビリを担当します○○です。よろしくお願いいたします。▲▲さんが早く歩けるようにお手伝いしますね」
一生懸命にリハビリ計画を説明して、患者さんが早く歩けるようにしてあげたい!
そんな気持ちがビンビン伝わります。
ところが、患者さんは座ったまま動いてくれません。
このようなセラピストは先生のクリニックにいませんか。
なぜ、このような事態になったのでしょうか。
大きな理由は、セラピストは「患者さんは歩けるようになりたいはず」と思い込んでいるのです。
それは大正解でもあります。
しかし、現時点では、歩けるようになりたいと思っていないかもしれない。
つまり、痛みを取って欲しい。辛さを回避して欲しい。ことが、先なのかもしれないのです。
結果(ゴール)を目指して医療を提供して行きたいのが医療者です。
この患者さんは、歩けるという成果よりも
自身に起きている問題を解決、回避することを希望しているということに気づくことからだと察します。
セラピストが極端に目標に焦点を当てるタイプだと間違った方向に行っていてもなかなか気づかないかもしれません。
よかれと思っていても、相手が合意してくれないと医療は達成しにくい場合もあります。
では、このような患者さんにどうやって納得してもらうのか。
そのヒントは、リハビリ導入時での患者さんとの会話にあります。
1.「早く歩けるように」とこちらの希望を言わない。患者さんに現時点でのニーズを話してもらう。
2.その際、患者さんから出る言葉に意識する。→成果を求めているのか。不安や問題を回避したいのか。
成果を求めている患者さんだと「目標、成果、持つ、得る、獲得する」
問題思考・回避したい患者さんだと「問題、誤り、懸念、不安」
といった言葉を使い会話をしています。
この患者さんは、リハビリを嫌がっていると一括りにするのではなく
まずは相手がどのような状態で、何を求めているのかを引き出すことです。
それには接遇力、コミュニケーション力が肝です。
折角、リハビリの技術や知識があっても
提供できなければ残念ですね。
ヒントになれば幸いです。