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■ 問診票の空欄、なぜ患者はかいていないのだろうか
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あなたのクリニックでも、初診や久しぶりの患者さんに問診票を記入してもらっているでしょう。
こちらのブログでも問診力を高めるポイント(https://news.ra-pport.com/2019/08/3-11.html)を提案しましたが、
クライアント先の受付フロアーで既往歴の欄が空白だった患者さんがいて
受付スタッフが、再度聞き直していた事例がありました。
ここでの気づきです。
問診票をご記入いただく理由は、患者さんの現状を把握して、適切、最善の医療提供に繋げることです。
しかし、「なし」のところにチェックがないのに
この患者さん、単なる記入漏れだったのでしょうか。
"記入されていない場合は確認して書いてもらう"
そう思い込んでいいのでしょうか。
ここに、察する力が必要です。
受付スタッフからの質問に、この患者さんは、躊躇しながら
子宮がんの手術をしたことがあったと話されていました。
この患者さんにとっては、受付フロアーでは書きたくもなく、言いたくもないことだったのです。
目線を低くして、丁寧に応対をしていたので
もったいないなぁと思い、研修時に事例として取り上げさせていただきました。
なぜなら、個人情報遵守することはもちろんですし
感動する接遇をこちらの院長先生が目指していらっしゃるからです。
単に、あいさつや笑顔、言葉づかいだけではなく
医療接遇とは、相手の立場や状態を察する力でもあります。
不安や緊張、痛みや辛さである負の状態をマネジメントするには
その力がプロフェッショナルとして求められます。
「いつもと違うな」「あれ、どうして書いていないんだろう」
そう気づくこと
そして、「それはなぜ?」と疑問を持つこと、つまり思考すること
そうすることで、接遇の本質を全うできます。
医療者にとっては当たり前でも、患者にとってはそうでない場合ありますね。
察する力磨いてみてください。きっと、患者さんから「ありがとう」の感謝の言葉が返ってきますよ。
ヒントになれば幸いです!