問診(アナムネ)力を高める3つのポイント

医療の質は、なんと言っても問診力(アナムネ力)です。
あなたは、どのようなアナムネを行っていますか。

いざ、診察になり 担当医師に再度、患者さんが同じことを話していたりしてはいませんか?
効率的に迅速に対応するには、問診がカギでもあります。

クライアント先では、問診力を高めるポイントを3つ提案しています。

1.患者さんが書いた内容から、来院目的は何なのか。当院に求めることは? 当院ができることは?
2.聞きたいことを聞くのではなく、相手が話したいことを聴く。つまり、質問力を高める。
3.問診票はどんな患者さんにでも、質問事項がわかりやすく、書きやすい

書かれた問診票を見ながら、質問項目だけを次々にチェックするだけになってはいませんか。

初診の患者さんが続くと、主訴はおさえますが、その要因は?と医療者目線で推測して話を訊きとる力が必要です。

例えば、整形外科で高齢者が、足の状態が悪く痛みを伴う場合だとしたら
「症状についてお話を伺います。今日はどうなさったんですか」と訊ねたら
患者さんは、開口一番なんと言うか。ぜひ集中して聴いてみることを勧めます。

A:「この痛みをとってもらい、普通に歩けるようになりたい」
B:「この痛みをどうにか取ってほしい」

この2つの答えから、この患者さんの目的を掘り下げていきます。
Aさんの場合、最終ゴールは歩けるようになること
Bさんの場合、現段階では痛みをとってもらうのがゴールです。

患者さんは、同じように質問しても
返ってくる言葉は全員違うと心得ておくことです。

毎日、似たような症状の患者さんが来院すると「○○さん、院長の指示で、まずはレントゲンを撮ります」といった
医療者の目的を一方通行に伝えないことです。

医療者にとっては数人分の1の患者さんですが、患者にとっては「私を診て欲しい」のです。つまり、オンリーワンを求めています。

一人一人の患者さんの来院目的を達成するには、いかにニーズを引き出し
自院の持っている医療技術、知識、情報を集約して提供することで
適切、最善の医療となり、信頼できる医療機関になるのです。

あなたの今日の問診(アナムネ)にヒントになれば幸いです!