待ち時間クレームに悩むのではなく、できることは その1

お盆休み明けの多忙さがひと段落したところ
前回配信した「待ち時間対応事前準備」をさらにワンランク上にして有効に活用できるヒントを今日は提案します。

スタンバイについて
3つのポイントを提案しました。

1.電子機器等が正常通り作動するか
スイッチを入れたら起動すると思い込んでいませんか?
もし、起動しなかったら を想定して置くことです。

実際に以前、クライアント先で電カルが起動せず、紙カルテを書いたこともないスタッフもいて、経験のあるスタッフだけが大慌てしていました。
今時と思われるかもしれませんが、アナログも大事だと医事課長さんは仰っていました。

そして、更にこの事態から多くのメリットがあります。
*診療にあたり、基本的な患者情報の必要性と確認ができる
*コストについて、ただキーボードをたたくだけ、手技を選んでクリックするだけから診療報酬についての知識を得る

2.問診票等の物品準備
セッティングしておくべき書類の補充、置き場所の確認

あるクライアント先で、コピー機の用紙 なくなったら補充するというやり方をしていました。
拝見していると、多忙な時に限ってよくコピー用紙がなくなり補充に時間を要している
しかし、そのやり方を誰も変えようとはしていませんでした。
そこで、毎朝、用紙が満杯かどうか確認し補充をしてから受付を開始することを提案しました。
バタバタしているときに、「え~、また~、コピー用紙がない!」とネガティブな感情を発生させることは表情にも現れます。
このような、ちょっとしたひと手間が実は待ち時間にも影響して患者対応には重要です。

3.記入用のペンはインク切れになっていないか。
こちらもクライアント先での経験からです。
週明けは初診の患者さんも多く、使用回数も多くなります。
「このペン、書けません」と患者さんに言われるたびに、「すみません」とお詫びの言葉だけでなく、新たなペンを準備する時間と行動が必要になります。
ある受付スタッフの方は、自分のペンを取り敢えず貸して、自身が困っていました。

そして、更に意識して実践していただきたいことは
感染予防に使用したペンをエタノールなどで殺菌しているか。
接遇は安心安全な医療環境の構築でもありますね。

一つ一つの業務には、全て価値があります。
「どうして、待ち時間が長くなるの?」 と悩むのではなく
今一度、日頃のやり方や捉え方を見直してみてはいかがでしょうか。

"一人でも早く" と心から願っているあなたのヒントになれば幸いです!