なぜ、直ぐにやってくれない
病棟でのこと、先輩が後輩に、「これ、お願い」と指示を出す。
「はい、わかりました」と直ぐにやってくれる看護師さんもいれば、「後からでいいですか」と返答して、直ぐにやってくれない人もいる。
直ぐに動いてくれない人とのコミュニケーションは、「今、やってもらいたいんだけど」と言える時はいいが、急がない場合だと「どうして、直ぐにやってくれないの」とストレスが発生する場合もある。
極端に、「私のいうこと、聞けないんだ」とまで、思ったりすることもあるかもしれない。
なぜ、このようなコミュニケーションになるのか。
互いの関係性も影響されることも全くなくわけではないが、仕事に置いて、人はそれぞれ、パフォーマンスの傾向が異なるということを理解することだと伝えている。
「直ぐに、とりあえず、まずは(等)」という言葉を使う人は、「主体行動型」である。
反対に、「あとで、考えてから、タイミングをみて(等)」という言葉を使う人は、一旦考えてから、あるいはタイミングに配慮したパフォーマンスの傾向があり「反映分析型」と捉えることができる。
同じ傾向だとコミュニケーションはストレスを感じることが少なくなるが、反対の傾向だと、コミュケーションギャップが起きているのだ。
よく、ミスコミュニケーションという表現をするが、反映分析の人は、「やらない」と言っているわけではない。
つまり、互いのパフォーマンスの傾向が違うということだ。
直ぐに行動を起こすこと(主体行動)だけが、優位にあるわけではない。
時と場合によっては、考えること、タイミングを合わせること(反映分析)が、より精度の高い仕事になることもある。
主体行動型のチームだと、ある意味、"いけいけ、ドンドン"チームになり、肝心なことが抜けていたりはしないだろうか。
反映分析型のチームだと、いつまでたっても、進んでいない状況であったりはしないだろうか。
もちろん、シチュエーションにはよるが、チームでは、どちらの傾向も必要だということだ。
コミュニケーションには、良いとか悪いとか、色分けするのではなく、相手の使っている言葉に意識を向けてみることで、なぜ、直ぐにやってもらえない。と思うことは少なくなり、互いに尊重されたコミュニケーションを構築できるようになる。
あなたは、どちらの傾向が高いですか。
あなたの目指す最高の医療人になるヒントになれば幸いです!