私の仕事の価値

仕事の価値

私が、ご縁をいただいたクライアント様で、初めての打ち合わせで伝えていることがあります。

それは、「スタッフの皆さんが自走できるようになることが目的ですので、私共は『必要ありません』と一日でも早く言っていただけることです。」
大変、失礼な事を言っていることは百も承知の上ですが、「来てはもらっているが、何も変わらない」とか「患者は増えない」とか「離職は減らない」とか言われたようでは、私の仕事は成立しません。

形あるモノではないので、どのようにコンサルティングしていけばいいのかという課題は常にありますが、成果を出さなければ、意味もなく、価値もないと思っています。

一昨日のクライアント様先では、「もうそろそろ皆さんでやっていただきたい」と院長先生に伝えました。

一年半17回にわたり、伺いました。

自由診療で予約制のクリニック、導入当初もある一定の対応ではありましたが、より洗練された確実な応対で、お一人おひとりの患者さんの要望を聞き出し、安心できる丁寧な応対になりました。

この間に増患して、今や、新患予約は2か月待ち状態になりました。
そして、院長先生の懸念事項だったスタッフの就業定着も安定しています。
「このメンバーで、継続していきたい」とスタッフも先生も、仰っています。

導入時、院長先生との面談で、現状と目指す医業に「1年半程、かかりそうです。」とお伝えしていましたが、予想通りでした。

なぜ、予想通りのコンサルティングができたのか。17回目の研修時にスタッフの皆さんのディスカッションでの言葉に集約されていると感じました。

大きくは3点

1.仕事に対する意識が変化した
2.責任をもって従事している
3.互いに助け合えるチームになった

そして、その根底には、どなたも素直で、毎月提案したことを、必ず実践してくださっていた。という点にあったと確信します。

院長先生が、いくら理想とするクリニックを目指しても、スタッフの皆さんがどれだけ変容し、成長を実感できているかがカギです。

毎月1回午後診察を休診して、17回におよび積み重ねてきた時間に、人はいつでも変わることができ、仕事の意義を熟知し、自分らしい最高の医療人になれると。実証してくださいます。今後は3か月に1回のペースで伺うことになりました。

クライアント様の目指す医業に、一歩でも近づけた!

私ができることは、ただ、ささやかなきっかけづくりだけですが
この仕事に携わり、一番のご褒美で、最高に嬉しく、幸福感に満たされます。

自分の仕事に対して、いつまでもご縁をいただいているようでは、まだまだだと思っています。
コンサルティングでは、目指す医業に成果直結であることが、仕事の価値だと。改めて、再確認する機会でした。