説明したのに、聞いていないという患者さん
いませんか?
コンサルティング先で、看護師さんから
「入院時に説明したんですが、聞いていませんという患者さんの対応どうしたらいいんですか?
こちらはいつも通り説明したんですけど・・・」とご質問(マニュアル通りに説明したにも関わらずと心の声と共に)
医療者は懇切丁寧に説明して、患者さんが安心して医療が受けれるように、あるいは不安にならないようにと情報を伝達する
なぜ、このようなことが起きるのか
1.マニュアル通りに説明すれば、わからないはずがない と思い込んではいないだろうか
まずは、思い込みがなかったか振り返ってほしいと伝えている。
そして、2つ目は感覚の優位に併せて説明したかどうか
可視化された情報・・・視覚情報
話し方・・・聴覚情報
示しながらの説明・・・体感覚情報
読みながらの説明・・・読解情報
とすべてをモーラしていただろうか
例えばこんな現場でのコミュケーションがあった。
師長:「この書類見ておいてください。」
数日後、
師長:「先日の書類、見てくれた」
A部下:「はい、見ました」
B部下:「いいえ、そんな話、聞いてません」
ここでもうお気づきだと思いますが、
師長の感覚の優位は「見ておいて」→視覚優位
A部下の感覚の優位「見ました」→視覚優位
B部下の感覚の優位「聞いていません」→聴覚優位
と言葉でメッセージされています。
初対面の場合は、相手がどの感覚が優位なのかはわかりません。
ですから、すべての感覚を入れると伝達のギャップが低くなります。
つまり、見ながら、話しながら、動きながら(ペンなどで線を引きながら)伝えるということです。
このような事は、チーム連携でもありえますね。
コミュケーションが相手と上手くいっていない場合には、相手の使う言葉を意識することです。
一方通行のコミュケーションにならないように、相互理解に繋がるようにするには
相手の理解度を要求する前に、自分自身のコミュケーション、言葉の使い方を振り返ることです。