「なぜ、この患者さんはバイタルチェックするだけなのに拒否をするのだろうか」
皆さんの病棟ではこのような患者さんはいないだろうか。
昨日のクライアント先で病棟看護師さんたちとの実践ロールプレイングでの内容
転院して来た頃は、毎朝訪室するたびに検温するのさせ嫌がる患者さん
はじめは強制的にやらなければと医療者側の都合で対応していた
しかし何度も続く拒否があり、
相手の気分に併せて行うことを選択した。
そして、一週間ほどして、少しずつ受け入れてくれるようになったという
その背景にどのようなことが有効だったかを各病棟から集まった看護師さんらとディスカッションした。
転院前の病院では拘束されていた。
その経験が、自分を守りたいという気持で防衛反応が拒否という形で現れてれていたのではないかと共有した。
私たちは過去の経験が対峙して、物事を判断する。
医療現場では、適宜な医療を提供するために止む無く、拘束せざる得ない状況もある。
つまり自宅ではない環境では自由ではなくなる、苦しみがある。
では、そのような状況にどのような対応がよりベターなのか。
訪室の際の、ノックの仕方から、挨拶、声掛けがどうだったか
病院であっても、病室は患者さんの療養生活の場であり、「入ってもよろしいですか」という気遣いなどがあったかどうか
から、振り返りをした。
より適切な医療を提供することはもちろん重要である。
一方通行のバイタルチェックではなく、何のために行うのか
その目的がズレていっていないか。
相互理解があってこそ、より精度の高い医療に繋がると考える。
あなたは、自分の業務の都合だけを優先していませんか。
あなたの医療行為を受ける患者さんの心の状態は
"安心のランプ"は点灯していますか。