どこかの感染対策マニュアルでは、安全は確保されていないかもしれない

おはようございます。昨夕、クライアント様先を出たら駅前の百日紅も咲きだして、爽やかな夏空でした。20200709.jpg

が、また、都内は先ほどから雨が降り始めました。

【どこかの感染対策マニュアルでは、安全は確保されていないかもしれない】

自粛が解除されてから、クライアント先でのコンサルティングは
ほとんどが現状のコロナ対策に留意した患者さん対応の確認と提案です。

昨日伺ったクライアント様でも、スタッフの皆さんが一丸となって取り組んでいらっしゃいました。

こちらはご縁をいただき、ちょうど昨日は30回目。
積み重ねてきた、医療安全のための接遇力がさらに強化されていました。

印象深かったことは、院長先生から「このコロナにより、スタッフの団結力が高まりました」のお言葉。
重みがあります。

自院の状況にあわせ、一人ひとりのスタッフが「どうやったら、安心して安全な環境で医療を提供できるか」と問いと実践を繰り返してきたようです。

慌てて感染対策に、どこかの医療機関のマニュアルをコピーして使っていたとしたら、
ある一定はクリアできても、
*なぜそうするのか、
*どうしたらこのやり方をもっと自分たちのクリニックで活用できるのか
という視点までは生まれません。

なぜなら、医療という大きなくくりはありますが、全部が同じとは言えないからです。
患者層、疾患、地域性、スタッフの意識と能力と実践力 etc.

例えば、あるクリニックでこのような場面を拝見しました。
土足厳禁で院内では、上履きのクリニックです。

清潔不潔は、医療器材等ではもちろん徹底していますが、
動線上の床では、区別されていませんでした。

そこで、緊急事態に、テープを貼って清潔不潔領域を見える化はしたのですが
履き替えのスリッパが散乱している状態。

これでは、車いすの患者さんや杖をついた患者さんには安全とは言えません。
そして、さらに緊急事態が発生したときには
これらの各エリアに置かれたスリッパをよけようと転倒したりする可能性もあると察しました。

もう1つは、個別化されたスリッパではない、つまり、履いた後一回一回消毒をしていませんでした。
他院で活用している方法が、自院では絶対ではないという事例です。

先生のクリニックでは、いかがでしょうか。
重要なことは、自院にマッチした対策を構築することではないでしょうか。

少しでもヒントになれば幸いです。