「医療接遇」で日本の医療現場を元気にしたい!私がそう思うようになったきっかけ

おはようございます。いつもご覧いただき心から感謝いたします。
ある理事長先生から「福岡先生はなぜ、この仕事をされているんですか」と質問されました。
振り返ってみると、その理由をお伝えしていませんでした。
微力ではございますが、
「医療接遇」で日本の医療現場を元気にしたい! 私がそう思うようになったきっかけです。

医療・介護現場のことは何も知らなかった私が就職した先は、介護保険制度施行前の人材育成をする組織でした。
国立病院敷地内の隅で、現在の地域包括ケアシステムのモデルとなるようなシステム(仕組みづくり)を構築していました。

2025年を見据えた高齢化社会に、マンパワーの重要性を毎日、トップから聞かされていました。
私の仕事は、その企画運営やそれらを担う人材育成のサポート。講師になってくださる先生や、実習先をお願いできないか、各施設をトップと廻りました。

そんな中、難病支援に携わるようにもなりました。

どうやったら難病の患者さんの療養生活を支えることができるのか。
医師、看護師、社会福祉士、行政、と医療介護に関わる方々へ難病支援検討会と題して66回におよび企画運営を行いました。

患者さん、患者家族に対して、参加された難病を支援する医療介護者の皆さんの熱意は圧巻でした。

その様子に、私は、医療者でも介護従事者でもない、発言することも何にもできない・・・ 
と自分の無力さを痛感するしかありませんでした。

しかし回を重ねるごとに、残念ながら回復することのない重症難病支援に対して、堂々巡りのディスカッションになっていきました。
参加される方々の気持ちも、継続するには難しく、だんだんと支援検討会は元気がなくなっていきました。

そこで、私は、「こんなに患者さんのことを考えてくれる人達が、一番元気でなければ、何も進まない!」医療介護に関わる人達が元気でいることがまずは大事だと、強く思いました。

患者さんだけでなく、日夜頑張っている医療者・介護従事者の皆さんが互いに尊重されるには、コミュニケーション、関係性構築です。関わり方つまり接遇だ。

医療現場の方々に元気になってもらえるには、私ができることは、「これだ!」と勉強を始めました。

週末は殆ど愚直にセミナー参加に明け暮れました。
ところが、幼稚園児の息子たちを置いては正直大変でした。
仕事と家庭、自分のやりたいこととやらなければいけないことを両立させる
気合だけあっても、思うようにいかないことばかりでした。

当時は接遇という内容で開催しているセミナーはなく、ビジネスマナーや接客マナーでした。

念願の講師になりたいと無報酬でアシスタントをしたりもしました。
内容の多くは、挨拶の仕方、お辞儀の角度、手の重ね方や位置、立ち居振る舞いとカタチからがほとんどでした。

セミナー受講中やアシスタントをしている時には、大事なことだとは思うのですが、果たして、これが医療現場で活用できるのかと回を増やすごとに、疑問が生まれました。

医療現場で求められることは、このような角度何度といったお辞儀なのだろうか・・・と

本当に医療現場で求められる、必要な接遇は何だろう。
自問自答を繰り返し
患者さんが求めることは①安心・安全②望む医療の提供③理解納得できる医療の説明では

医療者は命に関わる仕事を選んだ時点で、すでに高いヒューマンスキルは持っています。
しかし、現実は多忙です。
頭で理解しているけれど、実行力(実現力)がなければ、How to(方法論)を伝えても、やらされていると思うのではと考えるようになりました。

コンサルティングでは、患者目線だけでなく、医療者目線になること
各医療機関の経営者である院長先生のご要望を真摯に伺い、
私が企画したい研修内容ではなく、各医療機関の現状に合わせることに注力しています。

接遇力向上には、机上論ではなく現場に活かしてこそ価値があります。

「医療技術」「医療知識」「医療者としての想い」を伝えるのは、接遇力・コミュニケーション力です。

それらを、存分に発揮できる一助になり、日本の未来が明るくなるために、医療現場の皆さんに貢献していきたい
その一途で今日に至っております。

最後までお読みいただき、感謝申し上げます。