なぜ、全体像が分からない

おはようございます。一昨日は栃木のクライアント様先は、雪が舞っていました。
花冷えがして、寒の戻り お互い、体調管理に留意して

クライアント様でのこと
部長さん:〇病棟の師長、細かいところはよく気が付くのですが、全体像があまり分かっていないようなのです。こんな部下には、どう伝えたらいいのでしょうか。と質問
この師長さん、主任時の仕事ぶり(病棟内の細かいことや、具体的に書かれた看護記録など)を評価して昇格したのですが、想定外のこともあったりします。

病棟内を統括するには、全体像の把握が必要です、部長さんはそのことを懸念しているのだと察しました。

仕事の適用範囲(scope)の傾向の違いについて、説明いたしました。

それは、例えば
「あなたは、業績を向上させるには、どのような情報が必要ですか? ざっくりとした情報ですか?ある程度詳細な情報が必要ですか?」と聞かれたら、なんと答えますか。

物事の全体像を把 握しようとするのか、それとも 細かい部分や情報 を必要とする。のかどちらでしょうか。

新人の育成でも有効ですが、
部下が、説明をする際などの会話の中で「具体的に」という言葉で表現するしているのに、上司は、「全体像としては」と
ちぐはぐな会話をしている場合もあります。

経験則の少ない場合は、具体的に、細かい情報を必要としがちです。
しかし、上司、先輩の立場になると、その適用範囲が広くなり全体的な視点で捉えることが出来ている場合もあるのです。

よく、物事を俯瞰してみる ということが大事だと言われていますが
全てにおいて、全体像だけが絶対でないことは承知のことだと思います。

では、どうやって相手の適用範囲を見極めるのか
その極めは、使っている言葉にあります。
全体像を把握する傾向の高い方は、「全体像・ 大枠で・ 概観・ 全体的な・ 大局」という言葉を使い
詳細を把握する傾向の高い方は、「具体的に・詳細な・正確な・順序立てて」という言葉を使っています。

部下、後輩が、「具体的に教えてください」と言ってくる場合には、順序だてて、詳細に話してみてはいかがでしょうか。
あるいは、上司が詳細型で部下が全体型だとすると、○○先輩の話は、「細かすぎて・・・」とセルフトークをしているのかもしれません。

コミュケーションは、どちらが良いとか悪いとかではなく
どちらも大事ということを、教える立場になると忘れないようにしたいものです。

ヒントになれば幸いです!