慣れなじむ ことは

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
なぜか、この句が口から出る。清少納言の感性に、今朝の夜明けを感じたからだろうか。

2月最終週、新年度に向かい、ワクワク、ソワソワしだす。だんだんと夜明けが早くなり、キンとした冷たい空気を感じなくなったからだろう。

今年度、ご縁をいただいたクライアント様先の受付スタッフからもらったメッセージに、素直さと心の美しさを感じる。

「自分一人で仕事をしているのではなく、チームで働けることに嬉しさを感じる。」
*今年度、最後の研修をして頂き、ありがとうございました。
自分一人で仕事をしているのではなく、チームで働けることに嬉しさを感じます。
自分だけで仕事を抱え込まず、他のスタッフを信頼して手助けしてもらう事、また、自分からリーダーに何か手伝えることがあるか聞くことをこれから進んで実行していこうと思います。
仕事中、どうしてもストレスがたまってしまい、コントロールするのは難しいのかな、と日々思っていたのですが、怒りの感情を言葉にする前に、ひと呼吸して6数える。不平不満を口にして、出来ない!!と言うのではなく、現状をどう改善していけるか考えることを身に付けていこうと思います。
前回から今日まで、振り返りをすると、出来るようになったことや意識が変わっていたりと自分も成長できているんだと、嬉しくなりました。また、他のスタッフの意見を聞いてたくさんの刺激をもらいました。来年度も福岡先生の研修を楽しみにしています。(受付)

~~~~~

この文章から、社会人になりたての純粋な心模様が伺える。

どんな社会人でも、一年生の時はあった。
その時の、真摯で、素直な気持ち
それを忘れてしまわないようにしなければ、と教えてもらう。

歳を重ね、勤務年数が長くなると、組織に慣れなじむ。
それは、悪いことではないが、なじみすぎると鈍化している自分に気づかなかったりする。

一日1%の変化だと、一年では37.8倍

過去の経験が「今の自分」を形成しているが、プラスもマイナスも複利の力
一日1つの気づきを続けると、努力、改善、改良で37.8倍になる計算だ。

新人だから、部下だから、後輩だからという概念は、私よりも「下」と思い込んでいたりするが、それでは、成長のカギを紛失しているのかもしれない。

そんなことを、雲の隙間からの陽におもう。