医療はチーム連携である。
ほとんどの医療人はそう、口にしてはいる。
しかし、コンサルティング時、現場からは「どうやったら連携が上手くいくのでしょうか」という質問は減らない。
例えば、病棟で医師からの指示で検査(レントゲン)が必要になった患者がいる。
病棟では、直ぐに対応するために検査科(放射線科)への連絡よりも先に看護助手に患者を検査科(レントゲン室)まで連れていくように指示を出している。
タイミング悪く、検査やレントゲンでは、外来患者の対応に追われているときだったりすると
技師らは「なんで、こんな忙しい時に」と科内で、言い合っていたりしている。
このようなシチュエーションは結構あるのではないだろうか。
現場でチーム連携が円滑に行われることにより、精度の高い医療に繋がり、プロ集団としてのモチベーションにもなる。
チームのパフォーマンスを上げるには、リーダーの能力、平均的な能力と言われてきたが
マサチューセッツ工科大学(MIT) の研究によれば、コレクティブ・インテリジェンス「集団的知性」においては
互いに空気を読み合い、気配りができるチームこそが成功すると発表している。
この研究を参考に、現在、私はチーム間の相互尊重を提案している
先ほどのような具体的な事例を基に、他部署の現況を把握する力こそが連携力であると。
そして、その際どのようなことに配慮して、伝達 つまり、言動化するのかが結果である。
どうしても、目の前の業務、専門領域の考えや行動になりがちになる
看護部にとってという考えや言動にプラスして、今、検査科では、レントゲンではと、立ち位置を変えてみると
「今、患者の検査が必要なんですが、検査におろしてもいいですか」と、一報入れるようになる
そして、更に相互尊重という意識が高まると
「今、患者の検査が必要なんですが、検査科の現状はいかがでしょうか」と相手の立ち位置を尊重した言葉に変化していく。
チームワークには互いの配慮
そして、もう一つ大事なのは環境整備もある。
ヒントになれば幸いです!