おはようございます。新しい一週間、始まりました。
昨日の東京マラソン、午前中は曇り空でしたが 颯爽と走る姿はとても清々しさを覚えました。
さて、先週伺ったクライアント様先で
コミュニケーション研修の終了後、病棟助手さんからの質問
「柔らかい言葉で話すように師長さんに言われました。『柔らかい言葉』とはどのような言葉なのですか?」と
この時の研修は「言葉に対する意味づけは解釈によって無数である
同じフレーズであっても、捉え方はそれぞれに異なる場合もある」という内容
きっと、彼女はこの学びから私に先のような質問をしてきたのだと
皆さまは「柔らかい言葉」と言われたらどのように解釈しますか。
私は彼女に、まずこう訊ねました。
「あなたは柔らかい言葉とはどのように捉えていますか」
助手さん;「柔らかい言葉ですか〜 師長さんから私の言葉づかいは冷たく感じると言われました。」
私;「そうなんですね」
「あなたの言葉づかいは師長さんから冷たく感じると言われたのですね」
「あなたは相手(患者さん)に自分自身の言葉づかいはどう伝わっていると思いますか。」
しばらくして
助手さん;「話すスピードが速く、ストレートにズバズバ言っているかもしれません」
私;「そうなんですね。柔らかい言葉と聞いてあなたの柔らかい言葉とは」
そこで彼女の”柔らかい”という言葉に対する意味づけがどんどん出てきました。
助手さん;「もう少しゆっくり、丁寧に 相手の顔を見て 優しい表情になるようにして 声のトーンを同じではなく
相手の状態に合わせて話します。」とおっしゃってくださり
私に質問してきたときの表情とは異なり、「ありがとうございます。」の言葉とともに
足取り軽やかに会場を出ていきました。
研修を受け、”なぜ自分は師長からあのようなことを言われたのだろうか?”
そう気づいた点が素晴らしいと感じました。
管理者、リーダーは多くのスタッフを統制するには言葉が抽象的になる場合があります。
部下に指示を出すときのすぐに理解してくれる人とそうでない人がいます。
新人でしたら具体的にわかりやすく伝えるのでしょうが、ある一定を過ぎると一般化されているであろうと思い込んで伝えています。
一番やっかいなのは、自分で勝手に解釈してミスが多いこと
そうならないためにも、今一度伝える際に相手が理解できているか確認することが重要だと改めて感じる質問でした。
さあ、今週も毎日依頼があります。
謙虚に感謝の念を忘れることなく
今日は熊本で初回訪問、そして夕方は新幹線移動して毎月うかがっている鹿児島の総合病院様での研修依頼です。
よろしくお願いいたします。